新垣結衣(以下、新垣): 着物を着たしぐさや振る舞いが、嘘っぽく見えないようにすることですね。姫の役なので打掛を着ていたり、現代の着物とは違うところがあるんです。時間を見つけて所作の先生に教えていただいて、言葉遣いやしぐさが自然に見えるように心がけました。
私は、葛藤していたり迷っている女の子の役が多かったので、廉姫ほど芯のある女性の役は演じたことがなくて。声やニュアンスに廉姫の強さを出せるように意識して演じました。
― 山崎貴監督からはどんな演出がありましたか。
新垣: 「強く、もっと強く」と常におっしゃっていたのが印象的ですね。ただ、廉姫は強い女性でもあるけれど、又兵衛との恋を描くシーンでは切ない心情も見せます。例えば、二人がなかなか通じ合えない場面では、怒っているだけではなく、切なさや寂しさも出さなくてはいけない。そこは監督もすごくこだわっていらっしゃったと思います。
一番、思い入れのあるシーンは?
新垣: 私が印象に残っているのは、又兵衛と廉姫がこれで言葉を交わすのが最後になるかもしれな

いというシーン。二人がお互いに素直な言葉をぶつける場面です。すごく穏やかな現場だったんですけど、そのシーンだけは緊張感が張り詰めていました。長回しだったので、途中でミスはできないという緊張もありました。長ければ長いほど集中できるという部分もあるんですが。
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